骨折の手術治療について
創外固定(そうがいこてい)
複雑骨折(皮膚を骨が突き破ってしまう骨折=開放骨折)や、骨折部のずれが強く、すぐに手術ができない場合などに、手術までの仮固定として使用するのが創外固定です。
皮膚の上から骨折を挟んだ骨の両側に直接スクリューやワイヤーを挿入し、これらのスクリューを創外固定器で固定することで骨折部を安定させる方法です。
腫れが強い間は一時的に創外固定で骨をよい位置に固定し、腫れが引いてきたら抜去してプレートやスクリューを使用した手術をします。
骨折以外にも骨の変形を矯正したり、骨を延長したりするのに使用することがあります。
ワイヤー固定
骨折して骨がずれたとき、安定が悪いと、いくら引っ張って整復してもすぐにまたずれてきてしまいます。
骨折部が不安な場合にはワイヤーを挿入して骨折部が動かないように固定します。
指の骨など主に細い骨の固定に使用されることが多いです。
固定力はそれほど強くないためシーネ固定を追加で行うことがあります。
膝蓋骨や肘の骨折などではワイヤーと巻き鋼線を使用した固定を行います。
tension band wiring(引きよせ締結法)という方法で、ワイヤーでの固定ですが比較的強い固定が得られるのが特徴です。
髄内釘固定
上腕骨、大腿骨、脛骨などの骨幹部(こっかんぶ:骨の中央付近のこと)の骨折の場合に、骨髄腔に髄内釘という金属をいれて骨折部を固定します。
髄内釘の入り口の骨を削り、ここから髄内釘を挿入していきます。
非常に強い固定力がありますが、骨と骨が接した状態にしておかないと骨癒合が得られにくいです。
プレート・スクリュー固定
骨折部を整復し、それを金属製のプレートとスクリューを利用して固定します。
非常に強固な固定が得られ、早期からある程度動かすことができるようになります。
いずれの固定材も骨癒合が得られるまでの補助であり、結局は骨同士が癒合する必要があります。
粉砕が強く骨と骨が接触できない場合には骨移植(体の別の部分から骨を採ってきて移植すること)を併用します。
お気軽にご相談ください。
手術が必要と判断した場合は近隣病院の専門医の外来(岐阜赤十字病院、岐阜大学病院、岐阜市民病院など)を紹介いたします。
ご希望の病院があればそちらへ紹介することも可能です。
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