胸郭出口症候群について
- 診療にかかる費用についての目安
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初診でレントゲン撮影4方向+処方箋
1割負担:約800円 2割負担:約1600円 3割負担:約2400円
※ いずれも目安です。処方内容などによって変化します。2024年6月時点での計算となります。
症状
胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)ではつり革につかまる、洗髪する、物を干す、投球など、腕を持ち上げるような姿勢をとると、腕がしびれたり、だるくなったり、痛みを生じたりします。
症状が強くなると前腕から手の指にかけて、強い痛みを感じたり、握力が弱くなったり、細かい動作がしにくくなったりするような症状が出現します。
症状の原因
胸郭出口症候群では首の付け根のところで、神経や血管がはさまれたり、引っ張られたりすることで症状が出現します。
狭くなるのは
①前斜角筋と中斜角筋の間
②鎖骨と第一肋骨の間
③小胸筋が肩甲骨に付着するところ
があげられます。
それぞれを
①斜角筋症候群(しゃかくきんしょうこうぐん)
②肋鎖症候群(ろくさしょうこうぐん)
③小胸筋症候群(しょうきょうきんしょうこうぐん)とよびますが、
これらを総称して 胸郭出口症候群と呼びます。
原因の2種類のタイプ
1 牽引(ひっぱられる)によるもの:
なで肩など、姿勢が悪いことによっておこるタイプで、女性に多いとされています。
手を下に下げていると症状が出やすくなります。
2 圧迫によるもの:神経や血管が圧迫されて生じるもの
主に力仕事をする職業の方やスポーツの選手などに多いものです。
筋肉質の男性に多いとされています。
3 1と2の混合のタイプ
最も多いと考えられているタイプです。
検査方法
アドソンテスト 頭を症状のある方向へ回すと、手首のところで脈を触れにくくなります。
ライトテスト 肩、肘を直角にすると手首のところで脈を触れにくくなります
アレンテスト 肩を挙げた状態で首を反対側へ回すと手首のところで脈を触れにくくなります
治療方法
生活指導:普段から腕を持ちあげておこなうような動作を避けることが大切です。
薬物療法:しびれを改善させるような内服を処方します。
理学療法:背中が丸まってしまうような姿勢を矯正したり、前斜角筋、中斜角筋、小胸筋など症状の原因となっている筋肉の緊張をとり血管や神経への刺激を軽減したりするリハビリをします。
牽引タイプでは比較的有効と考えられています。
手術療法:圧迫タイプで、上記のような治療で効果がなく、日常生活やスポーツに重大な障害が認められている場合、手術をお勧めすることがあります。
肋骨が原因の場合には第一肋骨を切除する手術をします。
筋肉が原因となっている場合には原因となっている筋肉を切離し神経の通り道を広げる方法をとります。
当院ではまず内服やリハビリを中心とした治療で症状の緩和を図ります。
手術が必要と判断した場合は近隣病院の専門医の外来(岐阜大学病院、岐阜市民病院など)を紹介いたします。
ご希望の病院があればそちらへ紹介することも可能です。
お気軽にご相談ください。
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