脊椎圧迫骨折について

脆弱性骨折の場合は座っている姿勢ではあまり痛みを感じなくても立ち上がる瞬間に強烈な痛みを感じたり、寝返りや寝た状態からの起き上がりの際に強い痛みを感じたりします。
強い外力による骨折の場合は激烈な痛みを感じることがほとんどです。
また、圧潰した骨が神経を圧迫すると脚に力が入らなくなったり、しびれを感じたり、尿や便が出にくくなるような症状がでます。

脆弱性骨折では背骨に沿って丁寧に圧迫していくと圧迫骨折を起こしている部分で痛みがでます。
また骨折しているレベルの骨をたたくと痛みが走ります。（叩打痛（こうだつう）といいます）。
つぶれた骨がつよく噛みこんでいると意外とそれほど痛みがでないこともあります。

【画像所見】
レントゲンでは脊椎がつぶれて変形していることが確認できます。
ただし、レントゲンでは古い圧迫骨折か新しい圧迫骨折か判断できないことがあります。
MRI検査では圧迫骨折が古く治癒したものか、新しいものかを見分けることができます。
CT検査では骨折の状態を詳しくしらべることができます。
圧潰した骨が神経にさわっていないかを調べます。

①痛み止めの内服で痛みを軽減する　くわしくはこちらをごらんください。
②コルセットを作成して骨折部の負担を減らす、痛みを軽減する　コルセットについてくわしくはこちらをごらんください。
③骨セメント注入法　
　圧潰した脊椎に骨セメントを注入して崩れた骨を内側から持ち上げ固めます。
　不安定性の強い骨折に用いられ、早期の痛み軽減が期待できます。
④脊椎固定術　
破裂骨折など安定が悪い場合や、骨折骨片による神経の圧迫が強く麻痺の症状を呈する場合には手術を考慮します。

手術が必要と判断した場合は近隣病院の専門医の外来（岐阜赤十字病院、岐阜大学病院、岐阜市民病院など）を紹介いたします。
ご希望の病院があればそちらへ紹介することも可能です。
お気軽にご相談ください。

当院は岐阜市西改田にあるクリニックです。
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