鎖骨骨折について
鎖骨骨折とは
鎖骨(さこつ)は体幹と肩甲骨をつないでいるS字状の骨です。
肩甲骨が前に倒れてこないように支える役割をしています。
鎖骨のすぐ下には血管や神経など大切な組織がありますので骨折の際にはこれらに傷がついていないかどうかを確認する必要があります。
鎖骨骨折は折れている場所によって3つに分類されます
骨折について詳しくはこちらをご覧ください
鎖骨遠位端骨折
鎖骨の外側の端が骨折した状態です。
鎖骨の外側には烏口鎖骨靱帯(うこうさこつじんたい=肩甲骨の烏口突起と鎖骨をつなぐ靱帯)という靱帯があり、鎖骨が浮き上がらないように固定しています。
これが損傷すると折れた鎖骨が上に跳ね上がってしまいます。
この烏口鎖骨靱帯との関係で折れる場所によって3つに分類されます(Neerの分類)
保存的治療では固定がむつかしく、転位(ずれてしまうこと)が大きい場合には手術が必要となります。
手術では浮き上がった鎖骨を引き下げて固定し、骨折部分をプレートで固定します。
鎖骨骨幹部骨折
鎖骨の中央付近で骨折した状態で比較的よくみられる(鎖骨骨折の80%)骨折です。
転位が小さければ鎖骨バンドという装具で固定します。
鎖骨バンドは胸をはった状態に固定するもので、骨折した部分がずれていくのを防ぎます。
転位の状態によって異なりますが、通常2〜4カ月の固定が必要となります。
転位が大きい場合や、粉砕が強い場合、血管や神経の損傷を伴っている場合には手術が必要となります。
転位した骨を元の位置に戻し、金属のプレートとスクリューを用いて骨折部を固定します。
鎖骨近位端骨折
鎖骨の内側の端が骨折した状態です。
比較的まれな骨折です。
鎖骨の内側は胸骨(きょうこつ)と強くつながっているためおおきく転位することは少ないですが、転位が大きい場合には手術が必要となります。
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