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上腕骨近位部骨折について 上腕骨近位部骨折についてのイラスト

上腕骨近位部骨折とは

転倒をした際、肩から落ちるような形で受傷すると起こる骨折です。
折れる場所によって外科頸骨折 大結節骨折 解剖頸骨折 近位部骨折などとよばれます。
肩を持ち上げる筋肉が力を伝えられなくなってしまうため通常肩が上がらなくなります。
骨粗鬆症の方が肩から落ちるような転倒の仕方をすると起こりやすい骨折です。
スキーや格闘技などでの強い外力によっても起こります。

保存的治療について

骨折の転位が小さい場合には保存的治療(切らずに治す治療)となります。
三角巾やバストバンドなどを利用して腕が動かないように体幹に固定し(簡易デゾー固定といいます)骨癒合を待ちます。
固定期間中もある程度肘や手指の運動を積極的におこないます。

手術治療について

転位が大きい場合には骨折部を整復したうえで金属のプレートや髄内釘などで固定します。
脱臼をともなっていたり、粉砕が強い場合には人工骨頭置換術を選択する場合があります。
いずれのばあいも手術後関節が硬くなる(拘縮)ことが多いため、骨癒合の状態をみながらできる範囲で肩を動かす練習をしていくことが大切です。

ちょっとしたアドバイス

肩が痛いとき、骨折をしたときなど服の着脱がかなり困難になります。
コツとして、服を脱ぐときは痛くないほうの腕を抜き→頭を抜き→痛いほうの腕を脱ぐ
服を着るときはその逆で、痛いほうの腕を先に通し、頭と反対の腕を通すようにすると痛みを感じにくいです。
手術が必要と判断した場合は近隣病院の専門医の外来(岐阜赤十字病院、岐阜大学病院、岐阜市民病院など)を紹介いたします。
ご希望の病院があればそちらへ紹介することも可能です。
お気軽にご相談ください。

院は岐阜市西改田にあるクリニックです。
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©医療法人幸鷺会

文責・監修森 敦幸

(整形外科専門医・日本スポーツ協会公認ドクター)

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