変形性膝関節症よくある質問
別に膝に負担がかかるようなことはしていませんが…
人間は二足歩行する生き物ですので、普通に歩いているだけでも膝には負担がかかります。
長年にわたる負担によって軟骨が傷んでいきます。
特に半月板が損傷を受けることで病気の進行が急激に進むと言われています。
また、もともと自身が持つ軟骨の質にもよります。
変形性関節症になりやすい人、なりにくい人がいるようです。
また過去に半月板の手術をしていたり、骨折の既往があったりすると、変形性膝関節症になりやすくなります。(外傷性変形性関節症)
正座してもいいですか?
正座をしたからといって変形性膝関節症になりやすい、というわけではありません。
しかし、正座の姿勢は膝に非常に大きな負荷をかけるため、膝が痛いときにはあまりしないほうがよいと考えます。
痛みが強い時には無理をせず、ある程度痛みが軽減してから湯船の中で温まった状態でゆっくり曲げ伸ばしをするような運動をお勧めします。
運動した方が良いと聞いて山登りしています!!
変形性膝関節症の症状を緩和するには、大腿四頭筋、ハムストリングスといった太ももを支える筋肉を鍛えることが有効です。
しかし、山登りや階段昇降などは膝にかかる負担が大きすぎるため注意が必要です。
階段昇降では通常の5-6倍の負荷が膝にかかるといわれています。
平地での歩行やサイクリングくらいの運動がおすすめです。
関節に水がたまるのはなぜですか?
もともと関節の中には”関節液(かんせつえき)”という、潤滑油や軟骨を栄養する役割をする液体が存在します。
この関節液を作っているのが滑膜(かつまく)という組織です。
軟骨のけずれた破片が滑膜につくと、滑膜が炎症を起こします。これが滑膜炎(かつまくえん)という状態です。
滑膜炎が起こると、ちょうど蛇口のこわれた水道のように大量に関節液を放出してしまいます。(鼻炎で鼻水が大量にながれるのと似ています)
関節の水を抜くと癖になると聞きました
確かに、関節の水を抜いてもすぐにたまってしまう方がいます。
しかし、これは癖になったわけではなく、それだけ滑膜の炎症が続いているということです。
滑膜が炎症を起こす原因を突き止め、これを根本的に解決することが大切です。
痛み止めは身体に悪いんですよね!?
「できれば薬を飲みたくない」という気持ちはよくわかります。
勿論内服を使わなくても痛みが取れるのであれば必要ないものです。
しかし、いたずらに痛み止めを嫌い、痛みが長引いてしまうと、痛みの制御がきかなくなり、痛みに対して過敏な状態となってしまいます。
これを慢性疼痛と呼びます。
くわしくはこちら慢性疼痛とは?をご覧ください
慢性疼痛にならないようにするためにも、積極的に痛みを軽減していくことが大切です。
また、痛み止めには炎症を抑える作用のものがありますので、炎症性の痛みが強い時には積極的に内服を使用した方が良い場合があります。
痛みの原因を適切にとらえ、必要に応じて薬を使用することが大切です。
くわしくはこちら整形外科で使用する痛み止めの種類と効果をご覧ください
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