外傷の初期治療「RICE」について
RICEとは?
捻挫や打撲、骨折などの怪我をした際におこなう初期治療として重要なのが「RICE」であらわされる4つの処置です。
RICEとは各処置の頭文字をとったものです。
R:Rest(安静)
とにかく動かさないこと。
動かすと腫れや出血がひどくなり、症状が悪化します。
スポーツ中は興奮していてあまり痛みを感じないこともありますが、後になって腫れや痛みが強くなってきます。
異常を感じた場合はまずスポーツを中止し、局所を安静にすることが重要です。
添え木や三角巾などを当てて患部を動かないようにするのも有効です。
手指のような小さい部位であれば割りばしや木の棒などを利用してもよいでしょう。
I:Icing(冷却)
冷やすこと。
患部を冷やします。
冷湿布やアイシングシートなどではあまり冷却能力が望めません。
保冷剤や氷嚢を用いて積極的に冷やすことで、切れてしまった血管が収縮して出血や腫れを最小限に抑えることができます。
ただし冷やしすぎには注意しましょう。
痛みを感じるほど冷やしてしまうと凍傷(とうしょう、冷やしておこるやけど)を起こすことがあります。
感覚がなくなってきたら一度冷却をやめ、しばらく時間をおいてからまた冷却する、を繰り返してください。
C:Compression(圧迫)
局所を抑えること。
包帯などがあれば患部に巻くと良いでしょう。
冷却と同様、抑えることにより切れてしまった血管からの出血を抑え、腫れを軽減することができます。
ただし強く抑えればよい、というわけではありません。
あまり強く包帯を巻くと血行不良を起こしてしまうことがあります。
圧迫時にあまりに強く痛みを感じたり、指先がしびれてきたりする場合には一旦圧迫を緩めるようにしてください。
E:Elevation(挙上)
高く上げること。
怪我をした部分をぶらんと下にさげていると、出血や腫れがひどくなってしまいます。
できるだけ横になり、心臓の位置より高くすることで腫れを軽減することができます。
挙げた状態を維持するのが困難な場合にはクッションや台の上に載せるのも有効です。
これらの処置はあくまで外傷の際に行う初期の対応です。
整形外科を受診し骨折や靱帯損傷の有無などを調べ、適切な治療をうけることが大切です。
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