指の捻挫、突き指の捻挫、突き指の病態と治療方法について
- 診療にかかる費用についての目安
-
初診でレントゲン撮影2方向+福木固定
1割負担:約710円 2割負担:約1410円 3割負担:約2120円
※ いずれも目安です。2024年6月時点での計算となります。
指の捻挫・突き指の程度
指を捻挫(突き指)したときの初期対応!
一言に指の捻挫・突き指といってもその状態はさまざまです。
靭帯損傷を伴わない軽いものから
靭帯損傷を伴うもの、骨折を伴うもの、腱断裂を伴うものなど
いろいろな程度があります。
外傷の程度を把握し、適切な治療を受けることが大切です。
軽度な捻挫
靭帯損傷まで至らず、関節が不安定になっていないものです。
痛みが強い場合には固定をすることがありますが、炎症をとる湿布やアイシングだけで症状が治まることが多いです。
靭帯損傷を伴うもの
関節を支えている靱帯が部分的または全体が切れてしまうことで関節が不安定な状態となります。
切れてしまった靭帯がつながり、不安定な状態がなくなるまである程度しっかりした固定をする必要があります。
剥離骨折を伴うもの
指の捻挫のあと腫れがひかないのは○○が原因だった!
ひねった際に靭帯に引っ張られた骨が剥がれるように骨折(剥離骨折(はくりこっせつ)といいます)するものです。
骨折部がくっつき、関節の不安定な状態がおさまるまで、ある程度しっかりした固定をする必要があります。
骨折部分が大きく、関節面が大きく崩れている場合には骨折部位を固定する手術が必要となる可能性があります。
槌指(マレットフィンガー)・骨性槌指
指を捻挫(突き指)したら指が動かなくなっちゃった!?
その理由は……
指先に強くものが当たったり、指先を強制的に曲げられるような強い力が加わった際に、指を延ばす腱が断裂し、指先だけが伸びなくなります。
これを槌指(つちゆび=マレットフィンガー)とよびます。
骨折を伴っている場合を骨性槌指といいます。
どちらもしっかりした固定をする必要があります。
剥離骨折同様、骨折部分が大きく、関節面が大きく崩れている場合には骨折部を固定する手術が必要となることがあります。
治療法について
指を捻挫(突き指)した際の緊急の固定方法について
軽い捻挫の場合は外用剤の処方で落ち着くこともありますが、靱帯損傷や骨折を伴っている場合は痛みが長引いたり、指の動きが硬くなってしまうなどの後遺症を残すこともあります。
当院ではアクアプラスト(プラスチックのような固定)を用いて指を固定します。
取り外しが簡単で洗うこともでき、便利です。
テーピングの仕方についてはこちらスポーツ障害についてを参照ください。
指の捻挫の治療期間
捻挫の程度はいろいろです。3段階に分けられます。
軽度な場合 靭帯がわずかに伸ばされた状態で 腫れや痛みはごく軽度です
中等度の場合 靭帯が部分的に切れた状態です。
広い範囲で腫れや痛み、皮下出血がみられます。関節の中に血がたまることもあります
重度の場合 靭帯が完全にきれた状態です。
関節の安定がわるくなり、“ぐらぐら”な状態となります。
軽度のものでは3日程度、
中等度なものでは1-3週、
重症なものでは1-2か月程度かかります。
特に重症例では後遺症として不安定な状態が残ってしまうこともあります。
後遺症を残さないよう、早急に整形外科を受診し適切な治療を受けましょう。
お気軽にご相談ください。
受診の際はこちら
【当院のご予約、受診方法について】をご覧ください
当院の動画チャンネルはこちら
バーチャル院長活躍中!【もりっくチャンネル】をご覧ください
原因となる疾患
原因となる疾患には次のようなものがあります。
- 痛みの特徴
- 怪我をした際の初期治療、「RICE」についてくわしくご紹介します。
関連リンク
- 病名・お役立ち情報
- 外傷の初期治療「RICE」について